序盤は村山に訊け
前期NHK杯の決勝戦前のインタビューで、
糸谷五段はいちばん印象に残った対局として、
2回戦での村山五段戦をあげていた。
意外だった。
糸谷五段は郷田九段や丸山九段といった
強豪を破って、決勝戦に
勝ちあがってきたのだ。
とうぜん、そういったビッグネームとの
対局をあげるのかとおもったからだ。
このときいらい、ぼくのなかに「村山慈明」という
名がインプットされた。
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前期、村山五段は1回戦で行方八段を破っている。
そして2回戦で糸谷五段の一手損角換わりに
苦杯を喫したという次第だ。
その糸谷五段は決勝戦まですすんだ。
「よし、こんどはおれの番だ」と
ないしん期するところがあるだろう。
初戦の相手はプロになって半年余りの船江四段。
解説はその新鋭の師匠、井上九段。
その井上九段、愛弟子にとって、村山五段は
難敵だと心配する。
村山五段は羽生名人の研究会のメンバーであり、
序盤に精通している。
「序盤でわからないことがあったら、
村山に訊け」ということばがあるくらい。
居飛車党同士だが、さいきんは矢倉になることは
ないなぁ。
井上九段の戦型予想も横歩取りか角換わりだ。
そして後手の村山五段は横歩取りに誘導する。
82手で村山五段の快勝。
船江四段は持っている力を発揮するいとまも
なかった。
それだけ、五段の序盤展開がうまかった、という
ことなんでしょうね。
ひょっとすると、今期、この村山五段が
ブレークするかも。
要注意ですよ。
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